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ウェイティング続出! 個性的なリノベーション物件「REISM」が絶大な支持を集める理由とは

2005年に創業し、リノベーション物件を企画、売買、賃貸しているリズム株式会社。ITANDI BBをご活用いただいている賃貸事業では、リノベーション賃貸ブランド『REISM(リズム)』が大変な人気を集めており、ほぼ自社づけで、高い稼働率を誇ります。なぜ、REISMは人々の心を掴むのでしょうか。マーケティング部 部長の挽地様と、広報の園部様にお話を伺いました。

選ばれるリノベーション企画

Brickシリーズ
「Brick」シリーズ

− 御社のリノベーション賃貸物件はとても個性的ですよね。世界各国のライフスタイルをモチーフに企画されていて、その中でもさらに複数のシリーズが展開されています。たとえば「都会的な暮らし」をイメージしたラインの中に「Brick」というレンガの壁が印象的なシリーズがあったり、「シャビーシックな暮らし」をイメージしたラインの中に「blanc」という真っ白なお部屋のシリーズがあったり。

「弊社は15年ほどリノベーション物件を企画していますが、実はシリーズコンセプトは少しずつ変わってきています。例に出していただいたBrickやblancは“部屋の雰囲気を訴求しているシリーズ” で、比較的初期の頃に立ち上がったものです。近年はよりユーザーの個性を細分化し、ニーズを深堀りしていくようになり、その結果、機能的な部分を強調したシリーズ……たとえば壁中が本棚になっている「Hondana」や、大きなキッチンを備えた「Kitchen」などの企画が生まれています。これらは本当に人気で、ウェイティング登録数*も多いです」

*編集部注:希望する物件が入居中の場合、ウェイティング登録をしておけば、退去の予定を優先的に知らせてもらえる機能。REISMではその他、新着物件やおトクなキャンペーン情報もお届けしているそう。

「Kitchen」シリーズ
「Hondana」シリーズ

− 15年リノベーション物件を手掛ける中で、入居希望者様の属性も変わってきていると感じますか?

「当時はリノベーションワンルームという存在自体、まだめずらしかったので、時代を先取りしたハイセンスな暮らしを模索したいという、感度の高い方々が多かったです。余談ですが、その頃はREISMの入居者を集めて『入居者パーティー』というものをしていたのですが、同じライフスタイルをめざす者同士なのですぐに意気投合して、毎回とても盛り上がっていたのが懐かしく思い出されます。

今は、リノベーションワンルームの知名度も上がり、裾野が広がってきています。多くの人がリノベーション物件を検討するようになり、『人と違う暮らしがしたい』というよりは、『必要な機能を備えた物件を見つけたい』という動機でリノベーション物件を選ぶ方も増えてきているという印象ですね。実際、kitchenシリーズは料理研究家の方が多く入居されています」

− なるほど、ニッチな需要にピンポイントに刺さっているのですね。ところで、サイトの魅せ方もすばらしいですよね。シリーズ名をただ並べるのではなく、「南国リゾートな暮らし」「シャビーシックな暮らし」などライフスタイル別に分類されているので、楽しみながらクリックしているとあっという間に時間が経ってしまいました。物件別に添えられている小粋な “物件ポエム” も購買意欲をかきたてられます。

「どちらも、ブランドコンセプトをお伝えしやすくするための工夫です。“物件ポエム” も、よく話題になるような劇的なものではないですが、いろんな担当者が頭をひねって書いてきたものなので、それぞれ個性が出ていると思います」

− 問い合わせをしてくる方たちは、どのように御社のページにたどりついているのですか? ポータル経由もいらっしゃるのでしょうか。

「アクセスの7割がオーガニック流入ですね。いろんな検索の仕方がされていて、たとえば『東京/リノベ/賃貸』という検索だったり、『白い/部屋』『壁/本棚』のようなピンポイントな検索もあります。それでたまたま弊社のサイトにたどり着いて、それ以降たびたび覗くようになった、という方が多いようです。

ポータルにはあまり出す機会がありません。ウェイティングリストから次の入居者が決まることが多いので。たまたま決まらなかったときはポータルに出し、そこから流入することもあります」

入居者がオーナーへ。つながるコミュニティ

− REISMに関わる全ての人が交流できるというコミュニティサイト『REISMサンカク』やカフェ『REISM STAND』などを運営されていますが、このように入居者と別の形でつながる取り組みには、どんな狙いがあるのでしょうか?

「弊社は不動産投資マンションの販売がメイン事業なので、“(リノベ物件に)住む人”から“(リノベ物件を)持つ人” へなっていただくための施策として行なっています。リノベー ション賃貸物件の入居者様たちは、経済力や視座の高い方が多いです。そして、今後は同居や結婚というステージに進まれるという方が少なくありません。まさに資産形成を検討するタイミングですよね。リノベーション物件を好んで住んでいる方々ですから、次はリノベーション物件に投資してみようと検討するのも自然な流れです。

ですから、コミュニティを通してオーナー様と入居者様が交流できる機会を設けています。普通はオーナー様と入居者様を直接会わせることはないと思うのですが、REISMブランドのオーナー様と入居者様は仲がよいんですよ。入居者様はオーナー様に『どうして投資家になろうと思ったのですか?』と直接質問できますし、オーナー様にとっても入居者様とのよい出会いがあると、好評です。興味深いことに、最近はオーナーさんのほうが年齢が低い場合が増えているんですよ」

− たしかに、最近は20代から投資をする方が増えていますよね。それにしても、コミュニティ運営はまだしも、飲食店をいちから立ち上げるのはかなり大変に思えるのですが……!

「私(挽地様)はアパレル出身だったので店舗運営の経験があり、その知識は助けになりました。ですが、飲食店はもちろん初めてだったので、お向かいのイタリアンレストランのシェフや、ほかにもさまざまな方に知恵を借りてメニュー開発などを行ないました。大変でしたが、地元に根付いたブランドになっていきたいという代表の想いがあったので、それを体現する存在としてREISM STANDを立ち上げることができよかったです」

ブランドコンセプトはRE:ISM=再生主義

− REISMブランドのコンセプトである「再生主義」について教えてください。

「リズムのブランド名は、“RE:ISM” が語源です。私たちの考えでは、リノベーションはリノベーションであって、デザイナーズではありません。あくまで『おしゃれな物件を作る』ことではなく『古きよきものを残す』というところに主眼を置いています。普遍的で、持ち続けたいと思われる物件でなくてはなりません。だからこそ表面的なリノベーションをするのではなく、配管も新しくしてフルリノベしているんです。施工費は、25平米でおよそ400万くらいかけています」

− ということは、1平米あたりだいたい15〜16万円ですね。かなり高額に思えますが……!

「ワンルームに400万かけるところは、他にはないと思います。だからこそ、あえて手を出す。ほかで真似できないリノベーションだと自負しています。REISMなら買いたいと、信頼を寄せてくださるオーナー様が多くいらっしゃいます」

− 同じエリアの同じグレードのマンションに比べて家賃はどのくらい高くしていますか?

「家賃は、およそ1.2倍です。長年収集してきたレインズやアットホームなどの成約データから、どのエリアがどのくらいの賃料相場で、リノベーションしたらこれくらい価値が上がるというのは緻密に算出しています。

仕入れ自体もかなり条件を絞っていて、データや世の中のリリースを元に、“通勤場所から5駅以内、徒歩10分以内” など厳しく設定しています。仕入れについてもう少し具体的にお話すると、リノベー ション効果が高いのは新築が立ち続けるようなエリアなんですよ。新築に手が出ない人がリノベ物件を見て『新築よりは安いし、外観は古いけれども中はきれいだしおしゃれだからここにしよう』と考えたりするので。一方で新築が立たないエリアは家賃の弾力性がないため、リノベ物件の賃料が悪目立ちしがちなんです」

− リノベによる魅力だけでなく、入居者が決まり続ける条件がそろっているということなんですね。わたしも買いたくなってきました……。

「こだわって作っているので月に5〜6件しかリリースできないんです。なので、購入希望者様は抽選させていただいている状態です」

− すごい…! 最後に、ブランドがめざしている未来についてコメントをいただけますでしょうか。

「今は立地の条件もかなり厳しく絞っていますが、リノベーションによる価値をもっと高めて、『(仮に立地が多少悪かったとしても)リズムの物件なら住みたい、住む価値がある』と感じていただけるように努力していきます」

− ありがとうございました!

新型コロナウィルスの影響で在宅期間が増え、住居への意識が大きく変わってきた昨今。ますます企画力のある物件の需要は高まっていくのではないかと感じました。

見ているだけでも楽しいREISMブランドのサイトはこちら