テック入門for賃貸仲介

賃貸仲介の開業直後はメールサーバーやホームページは必要か?

不動産業を開業予定の方やすでに独立・開業した方に向けて巷には流れていない情報をお届けするというコンセプトで、「# 不動産仲介の開業を応援」シリーズを連載しています。

本日は、メールサーバーやホームページなど開業時に用意が必要そうなシステムについて、賃貸仲介会社様向けコンサルティングをする傍ら、イタンジでノマドクラウドのカスタマーサクセスを担当している倉崎にインタビューして探って参ります。

ノマドクラウドで連絡ツールを確保する。

ーー以前からメールサーバーやホームページを入れるくらいなら、ノマドクラウドを導入した方がいいと思うんだよね、と話されていますがどのくらい本気でおっしゃっているのでしょうか笑

本気ですよ。開業したばかりのタイミングでは、ノマドクラウドだけで十分だと考えています。

賃貸仲介業を始めるうえで、法人登記や宅建業法に基づいた免許番号の取得をする必要がありますが、それ以外の準備で必要なものは電話番号・FAX番号・メールアドレスを取得することだと思います。

ノマドクラウドは独自のメールアドレスを作成でき、LINEの公式アカウントを作り、接続をすれば顧客とLINEが可能です。

また、電話番号を持っていなくてもSMSの送付が可能です。

すべてをノマドクラウドで代用できてしまうため、メールサーバーが不要です。

HTMLで画像やボタン付きの綺麗な形で送ることも、テキストメールで送ることもできるため、特別なメール作成ツールも必要なくなります。

ホームページの目的を考えよう。

ーーホームページはいかがでしょうか

ホームページはあった方が良いと思います。

しかし、ランニングコストや自分で作成ができない場合の外注費用が掛かるため、開業初期で資金ががない場合は無理に作る必要はないでしょう。

ーーホームページの目的は「流入を狙う」、「物件紹介のデータベース」の2つにあると考えますが、前者の流入を狙うことについては苦労している企業は多いのではないでしょうか?

実際に、ホームページの制作に力を入れているが、費用対効果を得られていない企業は多いです。開業してからすぐにホームページの制作に力を入れるのはあまりおすすめできません。

賃貸借契約を目的に賃貸物件を探している顧客の多くは、Googleで検索をします。例えば、「新宿 賃貸」や「吉祥寺 賃貸」といった検索ですね。こういった検索で上位に出てくるサイトはSUMMOなどのポータルサイトや広告を出している大手不動産会社です。

その順位に簡単に入り込むのは正直難しいと思います。開業直後に集客するためにはやはり、知人からの紹介や法人の開拓をおすすめします。

ーー「物件紹介のデータベース」としてのホームページの利用方法はいかがでしょうか。

「物件紹介のデータベース」としての利用とは、お問い合わせいただいたお客様にメールやLINEなどで物件を紹介するためにホームページのURLを送るようなイメージです。これはポータルサイトのURLを共有してしまうと、掲載企業に問い合わせをしてしまうリスクなどを減らす目的があります。

こちらの目的であればホームページは有効でしょう。

ーーでは、「物件紹介のデータベース」を目的としたホームページは作成する必要があるのでしょうか。

いいえ、ノマドクラウドをホームページ代わりに利用した方が良いと考えます。第一に、ホームページの運用は作成以上に手間がかかります。紹介したい物件がホームページに掲載なければデータベースとしての目的は達成できませんし、おとり物件を出さないよう定期的に管理会社様に空室確認をする手間がかかります。第二に、URLを送信してしまうとお客様はインターネットの世界に放たれることになり、他店舗のホームページやポータルサイトへ流出してしまう可能性が高くなります。

紹介で受けた案件でもポータルサイトの他社担当の物件に興味が移る可能性がありますよね。

ノマドクラウドは以上の2点をクリアしています。まず空室確認の必要性がありません。ノマドクラウドはITANDI BBに掲載されているリアルタイムで膨大な物件情報がデータベースになっています。不動産会社様が物件情報を集めたり、入力する必要はありません。次にノマドクラウドは、マイページを自動発行する機能があります。ですので、お客様が他の物件を探し始めてもノマドクラウドのマイページ内で済むため、他の仲介店舗様へ流れてしまうことはありません、

ーーノマドクラウドはアクセス分析もしやすいですよね。

ノマドクラウドは、顧客が物件を閲覧したか、リアルタイムで閲覧しているかを確認することができます。自社ホームページでもGoogle Analyticsなどのツールを使えば、分析は可能です。しかし、一般の分析ツールでは誰がどのページ見ているか個人を特例することができないため、よりニッチな情報をノマドクラウドで手に入れることができます。

例えば、問い合わせをしてから数日経ったお客様がノマドクラウドのマイページでお部屋探しを始めたら電話をかけてみると来店への繋がりやすさはいかがでしょうか。今まさにお部屋探しをしているので来店につながる可能性が高いです。

使い方次第では、ノマドクラウドで業務が完結できる。

ーー他にノマドクラウドで置き換えられるものはありますか?

例えば、スケジュール管理ですね。

Googleと比べるとおとる部分はありますが、少人数で共有する分にはノマドクラウド内で完結できます。タスク管理もノマドクラウド内でできるため、他に管理アプリを導入する必要はないです。顧客のスケジュール、自分のスケジュールどちらも管理できるのがノマドクラウドの良いところです。

アプリもあるため、スマホなどでスケジュール・タスク管理ができます。

開業直後は使い方次第で1つで完結できるノマドクラウドの利用をおすすめします。

情報収集にカスタマーサクセスやサービスを利用する。

ーー他に開業直後の不動産会社がノマドクラウドを使うべき理由やメリットはありますか?

システムの話ではないのですが、賃貸仲介の貴重な情報を手に入れられる点ですね。

全国の管理会社、賃貸仲介会社のデータがイタンジに集まっており、ノマドクラウドと契約することで有益な情報を手に入れることができます。ノマドクラウドを通して、賃貸仲介の最新事情を解説したコラムを時折公開しているためです。

開業直後の経営者の方は不安を多く抱えています。

契約者向けのセミナーも行っており、最新の追客事情や成功事例を知ることができ、情報収集に向いていると言えます。

ーーノマドクラウドそのものだけではなく、その後ろにあるサービスもおすすめということですね?

ITANDIには、物件・顧客行動・管理会社の成約データ・アクセス時間・反応速度・内見予約率などさまざまなデータが蓄積されています。

データをもとに統計を取ることも可能です。

ノマドクラウド自体の管理や追客のしやすさという機能だけではなく、根底にあるデータやサービスの利用がおすすめです。