2022-07-04
TV出演多数!TikTokフォロワー1.4万人の代表に聞くポータル依存からの脱却 株式会社 ヴィダックス
「人と被らない、お洒落なモテ部屋」をコンセプトにしたInstagram投稿が大人気の株式会社ヴィダックス様。ノマドクラウドをはじめとしたITツールを駆使し、顧客目線の便利さと営業マンの効率化を両立しています。本記事では、SNSを活用した営業スタイルと顧客管理方法についてノウハウや課題を代表の水越社長と五反田店店長の青木様にお伺いしました。不動産業界DX化の先陣を切る事例としてぜひ参考にしていただけると幸いです。
目次
LINE顧客とポータル反響顧客で、管理がバラバラ
ーーノマドクラウドの導入に至った背景を教えて下さい。
当社はポータルサイトからのメール反響の他に、自社HPやSNS経由でのLINEの反響もあります。LINE公式アカウントに登録いただき、お部屋探しを行うような形です。
ノマドクラウド導入前は、他社さんの顧客管理システムを使用していました。しかし、他社さんの顧客管理システムは、LINE公式アカウントで繫がった顧客を登録することができませんでした。そのため、LINE顧客とはLINE公式アカウントの管理画面からやりとりし、メールでの顧客管理システムでやりとりをしていました。
そのため、私達はLINE公式アカウントと顧客システムの2つのツールを使うことになり、管理が煩雑化してました。
ーー 確認場所が2つになると、対応漏れや対応速度が少し遅くなりそうですね。
そうですね。お客様の対応漏れなども発生していました。
また、当社は、イタンジさんの管理会社用のサービスも契約しています。業務でITANDI BBを使うことが多いため、顧客管理システムとの画面の切り替えも少し煩雑になってきていましたね。
ーー ノマドクラウド導入後は、どのような変化がありましたか?
ITANDIBBを開いておけば、いちいちログインログアウトをし直さなくても全ての対応ができるのが楽です。申し込み対応、内見対応、顧客管理が一貫してできて、複数のシステムを横断するストレスがなくなりました。
後は、自動物件紹介の機能も良いですね。今までは見込み顧客以外のお客様は放置してしまいがちだったのが、自動物件紹介から1ヶ月に1件くらいは決まっている印象です。
ーー 利便性以外に、業務効率化やメンバーの管理面ではどうですか?
新人スタッフのお客様とのやりとりが見えるようになり、鮮明になったことで、トラブルを未然に防ぐことができたのがよかったです。結構みんな隠したがりますからね(笑)。これまでは、手に負えない状況になってから報告して来るというようなことがあったので助かりました。
その他、全員のタスクが共有されるようになったので、全体的に業務がうまく回るようになりました。例えば、メッセージが届いているのにまだ返信できていない状況をみんなで共有できたり。
ーー これから取り組んで行きたいことなどありますか?
顧客データがどんどん蓄積されればできることも増えて、売上にも反映されるのかなと考えています。来店から1年や半年後にお友達紹介キャンペーンや引越しのご案内などのメルマガを送付したり。定期的にそういう機能を使って売上も伸ばしていきたいなと思います。
SNS、自社HP、紹介での反響が全体の90%!ポータルサイトに依存しない体制構築へ
ーーポータルサイト・紹介・SNS・HPの4つだとどこからの顧客流入が多いですか?
半分が紹介、4割がHPとSNS、1割がポータルです。元々はポータルサイトに頼っていましたが費用対効果が悪いんです。件数はたくさん来ますが、社員が何度もメールを送ってるのに成約が伸びないという状態でした。そこからHPに力を入れて、SNSを強化する方向に変えていきました。
一昨年から去年にかけて、朝のニュース番組でオンライン内見ができる不動産屋として取り上げていただいた際にかなり反響がありました。ちょうどコロナ禍でリモート内見の需要が高まった時期でしたね。
コロナより前から、360度カメラ『シータ』で物件撮影をしてVR内見ができるように整えていたので、他の会社さんの一歩先をいくことができました。
ーー御社のHPを見ても紹介の方が多いような印象を受けました。著名人の方とのお取引などもあって、営業をかけなくてもお客様が集まる仕組みが構築されているように感じます。
そうですね、ありがたいことに紹介やリピーターが非常に多いですね。自分が営業マン時代からのお付き合いの方も多いので、20年来のお客様もいたりします。
メディアで紹介してくださったYoutuberさんとかとも10年くらいの繋がりです。本当にありがたいですし、そういう繋がりがあると営業マンが疲弊しないですよね。ポータルサイトの反響頼みだと他社との競争になりがちです。
ノマドクラウドを使えば既存のお客様に一斉にLINEやメールを送ることもできるので、今後もっとノマドクラウドを活用していきたいです。
ーーSNSをはじめたきっかけはなんですか?
きっかけはコロナです。約2年前の最初の緊急事態宣言中にたまたまTikTokを見ていたら、音楽に合わせて部屋の案内映像を流している戸建専門不動産会社を見つけて、「これはすごくいい!」と思いました。試しに載せてみたら多くのいいねを頂いて、フォロワーも増えてきたんです。インフルエンサーの気持ちがわかりました(笑)
Instagramのリール機能が始まったタイミングでリール投稿も始めたら、100万回再生されたタイミングがあったんです。一気にフォロワーが増えました。最近はインスタLIVEも始めました。現地でスタッフ2人がおしゃべりしながら案内するというスタイルで好評です。
ーー 勢いのある不動産会社様は、『何事もまずはやってみる』という形で新しい事に早く取り組んでいます。それをまさに象徴するような出来事ですね。ちなみに、SNSからどのようにお問合せに繋げているのでしょうか?
SNSきっかけで、お問合せに繫がる場合は2パターンあるかと思います。
一つはコメントやDMから質問が来るときで、もう1つは投稿をみて自社HPにきていただき、そこから問合せに繫がる場合ですね。
DMをいただいた場合は、LINEの友達登録をしてもらうか、HPをご覧いただくよう案内しています。LINE登録をしていただくと自動的にノマドクラウドに顧客情報が登録されるので、その後はノマドクラウドを使ってお客様とやりとりをする形です。
ーー 現状、SNSからの問合せに関して課題はありますか?
8割くらいの方がとりあえず登録している状態というのが課題です。今はその方達をいかに来店に繋げるかという部分を考えています。最初の問い合わせから1週間経ってしまうと、物件もないことも多いですし。DMからの来店率は、10%強〜20%弱くらいだと思います。
DX事業部を設立!不動産業界ならではのSNS活用で顧客を掴む
ーーSNSから問合せに至ったお客様は、具体的にどのように対応されていますか?
ポータルサイトから来てくださったお客様と特に接客方法は変わりません。ただ、ノマドクラウド上で、紹介した物件をDMで送った後に『いいね』をしてくれたお客様のアクションがわかるので、ピンポイントで連絡をすることが可能です。月に1回くらいはそういうパターンからの成約があります。
あとは、引っ越し時期や理由などを登録してもらい、時期が来たらメルマガやDMで自動でご連絡できるようにすればよりコミュニケーションをとりやすくなりそうですね。ノマドクラウドの使い方次第で、これまで緊急性がなく関係が希薄になってしまっていたお客様に対してもフォローアップができると思っています。
ーー他社だと担当者がおらず継続できないという声もよく聞きますが、SNSの運用体制はどうされていますか?
最初は社長である私が1人でスタートしました。その後アルバイトを雇って撮影のみお願いしていましたが、最近DX事業部を3名体制で設立しました。元々社内でそれぞれ賃貸営業や管理、事務などを担当していた女性3名です。TikTokとInstagramの撮影と編集を任せています。今は他社も多くSNSをスタートしているので、フォロワーの伸び率は横ばいですが、他社との差別化を日々考えながら運用しております。
ーー動画撮影のポイントや投稿のコツなどがあれば教えてもらえますか?
お客さん目線の動線で撮影するようにしています。推したいポイントがあればそこを徹底的に。ルーフバルコニーが広いとか、「推しポイント」を決めてから撮影しています。あまり失敗したと感じることはないですね。それよりも継続することが大切だと思います。
最近はペット専門チャンネルを作りました。ペット可の物件を探されているお客様も増えています。渋谷店に白いチワワの看板犬がいたことと、たまたまアルバイトで声優を目指しているスタッフがいたので動画のアフレコをお願いし、他のアカウントとはテイストを変えて運用しています。こちらも引き続き進めていきたいですね。
常にアンテナを張り不動産以外の分野からもアイディアを吸収。社内のDX化を進める
ーー今後更に進めていきたいことはありますか?また、イタンジに期待していることを教えてください。
外出先で携帯でスケジュールを見ることが多いので、アプリ機能の改善は今後もお願いしたいです。今はカレンダー機能がPC版に比べ制限されていますよね。
今後はペット可物件の顧客開拓とインスタライブの展開を画策中です。SNSをよく見るのもそうですが、常にアンテナを張って不動産業以外の分野もチェックするようにしています。不動産の広告が1番遅れていると思うので、自分の好きな分野以外からも色々吸収して展開していきたいですね。これからもよろしくお願いします!
ーー 水越社長、青木様、色々お話をきかせていただき、ありがとうございました!
今回の記事で紹介したサービス
RELATED POSTS